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2021.06.10

介護職員の採用は、どうすればできるのか

  • 人員確保
介護職員の採用は、どうすればできるのか

昨今、「介護事業に進出するにあたり採用ができるか心配だ」とのご相談が増えてきております。
そんなお悩み・ご不安に回答いたします。

介護職員に人気のある求人ポイントとは

CBグループ(旧キャリアブレイン)は、今でこそ幅広いニーズにお応えする体制が整っていますが、元々は医療介護従事者の「採用」に特化したご支援をする会社でした。
長い間、沢山の介護の採用に関わった立場から、まず介護従事者に人気のある求人のポイントをご説明します。

  • 高時給・高年収
  • 夜勤なし
  • 重たい介護が無い

介護の業界に詳しい方は、「そんなことわかっているよ、でもそんな求人では事業ができないだろう!」と思われたことと思います。
特に一番目に記載した「高時給・高年収」は、これまでの介護業界の仕組み上、難しいと思われがちです。さらに、これはどの介護施設でも実現できるものではありません。

人員配置基準が採用を左右する

特に3対1(3人の利用者に対し1人の職員)の人員配置基準のある特養のような、いわゆる介護施設では中々簡単に実現できるものではありません。
それは、人員配置が決まっており(=支出の中でも大きい人件費がほぼ決まっている)、介護保険から売上の上限もある程度決まっているためです。
一方で、このような厳しい人員配置基準の無いサ高住や住宅型有料老人ホームでは実現が可能です。

3対1の人員配置基準が無いため、どれだけ効率よく介護できるか(もちろん「雑な介護をする」という意味ではなく)という工夫次第で少ない職員でも多くの利用者を介護することができるためです。
結果、1人当たりの給与は高い水準にすることが可能です。
しかしながら、サ高住や住宅型有料老人ホームでも介護施設並みに人員を採用し、結果「職員の給与を上げるのは無理だ」とおっしゃる企業様も多くいらっしゃいます。

ただの人員配置基準だったはずの3対1ですが、いつの間にか介護の常識のようになってきているためにその人員配置基準の無い住宅までもが3対1に近い人員配置をするようになってしまいました。
私たちは、これからの介護業界は、これまでの3対1の介護の常識にとらわれず、効率的な運営方法を見出すことにより、売上の増加、人件費の抑制(人員は減らして1人当たりの給与は上げる)を実現していくべきだと考えています。

介護職員の「高時給・高年収」は工夫次第で実現可能

これまでの動向を見ても、各市町村の保健福祉計画を見ても、介護従事者が増えることは、高齢者の増加に対して介護従事者が足りている状況とは言えません。
そのなかで、採用に苦戦している企業様と採用に苦戦していない企業様ははっきり分かれており、更に、採用に苦戦していない企業様は「高時給・高年収」を実現している場合が多いです。
もちろん、最初は職員から「この人数では介護ができない」と文句が出る可能性もありますし、私自身、経営者から「人員を減らすなんて無理だ」とお叱りを受けたことがありますのでその難しさはよく理解しているつもりです。

工夫を重ねて「高時給・高年収」を実現した企業も増えつつあります。
それら企業は、他の企業と比較して採用も安定し、効率の良い運営ができるため経営も安定しています。
実際に私が関わったなかでも、上記の考え方で「高時給・高年収」を実現し、ほぼハローワークだけで採用ができているという企業様もいらっしゃいます。
最初は苦しいですが、少し今までの考え方を変えるだけで人員の抑制はできます。

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