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調剤薬局

2025.02.21

これからの薬局、どう生き残る? パート①

  • 戦略コンサルティング
  • 地域包括ケアシステム
これからの薬局、どう生き残る? パート①

目まぐるしい変化の中で、転換期を迎えている薬局業界。
この先どうすれば薬局は生き残ることができるのでしょうか。

薬局業界の現状は?

業界の課題は大きく3つ

私はコンサルタントとして、毎日薬局の経営者とお話しさせていただいております。
その中で、経営者の口からよく出てくる業界の課題は大きく3つです。

それは、

①外来患者数の減少
②薬価差益の確保が困難
③門前ドクターの高齢化

です。

今回は、①外来患者数の減少にフォーカスしていきたいと思います。

日本の人口減少と高齢化問題

皆様もご存じの通り、日本の総人口は2008年には1億2,808万人とピークに達しました。
しかし、その後は減少局面に入っており、日本の人口は引き続き減少の一途をたどると想定されます。

その中で、高齢者人口だけは伸び続けており、2043年まで増加することが見込まれています。

この人口推移・推計と人口バランスの変化から、薬局経営者の皆様も感じているように、外来で処方箋を受け取りに来る人が減っていくことは明らかなのです。

出展

ポイントは、顧客拡大

薬局が取り組むべきことは、顧客拡大

【売上=客数×単価】
医療費の抑制の観点から考えても、単価が上がることはないと想像できます。

そうすると、やるべきことは一つで、「客数」を増やすことです。

薬局業界で「単価」が減っている現状から、利益を増やすためには、単純に「売上」を増やす、もしくは経費を抑えることが考えられます。
ただ、人件費の上昇をはじめ様々な物価が高騰していることから、経費を抑えるのは簡単ではありません。

もちろん「売上」を上げることも簡単ではありません。
しかし、「売上」は自社の努力次第で上げることができます。

薬局で売上を上げる最大の方法とは、「客数」を増やすことです。

客数を増やすとは

ただ「客数」を増やす、と言ってもどう増やせばいいのでしょうか?

私は前職でアパレル会社に勤めておりましたが、客数を増やすために、新商品が定期的に展開されたり、人気商品の期間限定での値引きがあったり、有名ブランドや著名人とのコラボがあったり、と様々な施策が行われ、結果客数は明確に増加していました。

ただ、薬局で考えると、これらは到底実現可能な施策とは言えません。
また、人口減少や診療所の新規開設の減少から外来患者の増加は比較的ハードルが高いと言えます。

薬局で顧客を増やそうと考えると、考えられるのは在宅患者にフォーカスすることです。
結果的に外来患者数の増加も期待できます。

在宅患者を増やすために薬局の経営者がすべきことは、つながる事業者を増やしていく、これに尽きると思います。

ここでいう事業者とは、医師や居宅ケアマネ、施設相談員などを想像してもらえればと思います。

薬局が進むべき方向とは

薬局が地域包括ケアシステムの中心に立つ

2015年に厚生労働省から発表された、『患者のための薬局ビジョン』にあるように、国から求められているのは『地域包括ケアシステム』なのです。

現在の薬局について、患者・利用者>病院・クリニック・施設>薬局という立ち位置だと感じている薬局経営者がほとんどです。

薬局が積極的に地域連携を取ろうと思っても、他事業所からしたら、数ある中の一つという存在で連携先として優先されることはないでしょう。

しかし『地域包括ケアシステム』の中心である患者・利用者と薬局が直接つながっていれば、必ず見られ方は変わってくるはずです。

CBリサーチに何ができるか

我々CBリサーチは、『地域包括ケアシステム』を先導する経営戦略の立案・実行をご支援しております。
特定の地域ではなく、全国にご支援先が存在し、薬局をはじめとする約150の企業をご支援しております。

・今後薬局経営だけしていくことに不安を感じている

・事業を拡大したいと考えているが何年も打ち手がなく困っている

など、何か現在の経営に課題を感じている経営者様はぜひ一度お話を聞かせてください。
我々のご支援している事業が今後の事業戦略に役立つものになると自負しております。

「千里の道も一歩から」

まずは「一歩目」、どのような事業か話を聞いてみる、に踏み出してください。

國廣 尚頌

このコラムを書いたコンサルタント

國廣 尚頌

大学卒業後、衣料品の企画・製造・販売を行う会社に入社。店長として、在庫計画・売り場レイアウト計画・稼働計画・採用などに従事。 その後、CBグループに入社し、現在はCBリサーチにて新規事業の提案を通して、薬局経営者の方々の課題解決支援に邁進中。

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